自死遺族のブログ

ある日突然、自死遺族になった。私の運命は変わった。

自殺のことをどう考えていたか

 

私が自死遺族になる前。

父が自殺する前。

私にとって「自殺」は、全然

身近な物ではありませんでした。

 

知り合いや親戚に、自殺した人は居なかったし

「自殺はしてはいけないこと」

という日本の教え?を受けていたので、

 

弱い人が自殺する

悪い人が自殺する

 

という暗黙のルールみたいな物が

自分の中にありました。

 

自殺した本人に対して

 

どうしてもう少し頑張れなかったんだろう?

どうして頂いた命を大切にできないんだろう?

 

という考えもありました。

 

自殺してしまった本人に対しての気持ちはあっても、

その家族がどのように感じているかなんて、

想像した事もありませんでした。

 

では、自殺は弱い人がするのでしょうか??

自殺は悪いことなのでしょうか??

 

父の自殺から2年半以上経った今も、

その答えは出ません。

きっと一生出ないんでしょう。

 

ただひとつ言えるのは、

誰にでも絶望が訪れる可能性はある

という事。

 

絶望すると、人は、何をするか分からない。

 

傍から見て、絶望するような状況でなくても

本人が絶望する事はあるのです。

 

それは、他の誰かに対しての絶望の場合もあるし

自分に対しての絶望の場合もある。

 

父は、お金にも仕事にも困っていませんでした。

 

でも、自分自身に絶望してしまった結果

自死という方法で、逃げてしまったのだと思うのです。

 

別の言い方をすると、

自死という方法でしか

自分を守れなかったのだと思うのです。

 

自分の弱さを受け入れることが、

きっと父には出来なかったのだと思うのです。

 

娘としてとても悲しいけれど

父の気持ちは少しだけ分かります。

 

 

自殺を容認したり、

肯定するつもりはありません。

 

もしこの記事を読んでいる方で、

自殺を考えている方がいたら、

私でもいい。病院でもいい。友達でも兄弟でも

いのちの電話でもいい。

自分のために、どうか

助けを求めてあげてください。